MINANOHA鳴海です。
MINANOHAでは、その日の活動は、子ども発信でスタートします。例えば「子:今日は、火で何か焼きたい」「子:人形のドレスをデザインしたい」「子:お菓子を作りたい」「子:ダーツをしたい」等など。
MINANOHAへ来た時点で、何をしたいのかがひらめく子どももいれば、来る前から「次にMINANOHAへ行く日は〇〇をしよう」と決めている子どももいます。
私たちは、その子どもの『やりたい気持ち』に繋がり、さらに『楽しい・おもしろい』へ展開していく、環境設定を常時整えています。
なぜなら、子ども自身の気持ちが『やってみたい』にきてる時が一番のやり時で。その経験から感じた気持ちや発見は、失敗でさえも、一番の子ども自身の学びになると考えているからです。
けれど、常に、『自分のやりたい』があるわけではありません。それは、やりたいことがあった子でもそうです。
その時の、その子一人ひとりのサイクルによって、時には『MINANOHAで〇〇がしたい』があり。
逆に、時には、『MINANOHAへ来たこと』『MINANOHAへ到着したこと』“それ自体”が、今日のその子にとっての目標であり。すでに、その子自身にとっては、MINANOHAへ来た時点で、目標達成となっている時もあります。
常にやりたいことがあり、そこに向かって活動をするだけが育ちの積み重ねではなく。「今日はゆっくりしたいな」という自分自身にきちんと気付き、自分の活力のギアチェンジができることが、大切だと、私たちは感じています。
子どもが『何しようかな。。。』の気分の時は、私たちは、”その子と一緒に過ごす時間”をより丁寧に。その子と共に作っていきたいと思っています。
例えば、この日は、みんなで”顔づくり”に触れてみました。
なんとな~く、軽い気持ちで、ヘンテコな顔パーツを見比べ始めて。。
いろんな目👀👁鼻🐽👃口👄パーツがあるね。髭や耳、変な帽子や眼鏡もあるよ。変顔になっちゃう(笑)と、少しずつ、ヘンテコパーツと一緒に気持ちも雰囲気も柔らかく、メルティングへ。
1つ顔が出来上がると、その自由さと失敗のなさ。
どれもおかしい雰囲気に仕上がる安心さも+されて、気付けば、みんな黙々と顔を作っています(笑)
途中から、自然発生的に「最後にせーのっ!でみんなが作った顔を見せ合おうよ。」「OK!それまでは、お互いに見せないで顔を作り上げよう」とうことになり。大人も子どもも関係なく。真剣です(笑)
最後に「せーのっ!」でご対面✨
個性豊かな仲間がうまれました👏✨✨✨👏
どことなく、どの作品も作った人と似ている?!
子どもも大人も一緒によく笑い、遊び、「あぁ、楽しかった」で、その日の活動は終えました。
その子自身の今に大人が丁寧に寄り添い、同じ土俵に立ちながらも、大人は俯瞰してみる目をもちつつ。その子の今を共に作り上げていくことで、子ども自身の心に安心がたまっていきます。
子どもも大人もあたたかな気持ちで、活動の終点を打てた時、その日に何かしたいことがないスタートだったとしても、活動テーマがなかったこと自体が、その日のその子の活動テーマであったと感じます。
多様な発信をしてくれる子供たちのサインへ丁寧に向き合いながら、その子の今をゆっくりと育んでいく。その積み重ねが、子ども自身の育ちとなっていくと感じています。